―存在とは何か

真理への飽くなき追究

2017-01-01から1年間の記事一覧

死刑囚の最期―狂人の弁明の記録

死刑囚の最期―狂人の弁明の記録 ●月●日、×時×分×秒、死刑囚の執行が行われた。 これは、その死刑執行直前の死刑囚についての記録である。 裁判長「お前は、神聖なる神の像に糞を塗りたくり、神を侮辱した。もはや、お前の罪は、お前の命でもって償うしかない…

存在について―花子さんと叔父さんの対話

存在について―花子さんと叔父さんの対話 花子「ねぇーおかーさん」 母「どうしたの花子?」 花子「どうして私って生まれてきたの?」 母「・・・それわね、おかあさんやお父さんが、花子が生まれてきて欲しいって思ったからよ。そして、お母さんがね、お腹を…

意識について―太郎君と叔父さんの対話

意識について―太郎君と叔父さんの対話 太郎「ねぇおとーさん!」 父「何だい?太郎」 太郎「僕ってどうして僕なの?」 父「・・・・それは太郎は太郎だからだよ」 太郎「違う!ボクが聞いているのはそんな事じゃない!」 父「もー、遅いんだから、そんな事は…

意識について―のび太とドラえもんの対話

意識について―のび太とドラえもんの対話 のび太「うわ~ん!ドラえも~ん!」 ドラえもん「のび太クン。今日はいったいどうしたんだい?」 のび太「ジャイアンにまた殴られたよ~うわああああん」 ドラえもん「はぁ、のび太クン、それはお互い様じゃないか」…

真理について―老人はこう言った

真理について―老人はこう言った 国王が街道を練り歩いていると、老人が自分の太ももを叩いていた。 国王は「何をしているのか?」と尋ねた。 老人「遊んでいるのだ。」 国王「なるほど・・・一つあなたに真理とは何か尋ねたい」 老人「口にした真理は真理に…

この世の苦悩について―聖人はこう言った

この世の苦悩について―聖人はこう言った ある人里離れた森の中にひっそりと聖人が暮していた 真理を求めた青年は、聖人を訪ね、こう尋ねた。 青年「ああ、私のこの苦しみはどうすれば、ああどうか、聖人よ、私のこの苦悩を取り除く方法を教えて下さい。」 聖…

生と知について―聖人はこう言った

生と知について―聖人はこう言った ある人里離れた森の中に一人の聖人が暮らしていた。 真理を求めた青年は、聖人を訪ね、こう尋ねた。 青年「私は、世の中から必要とされる存在でありたい。あなたは、私と違って、世の中の人から必要とされているのにも関わ…

道徳とは何か?―のび太とドラえもんの対話

のび太「ドラえも~ん!」 ドラえもん「どうしたんだい?のび太クン?」 のび太「うわーん!ジャイアンがーシクシク」 ドラえもん「まったく、のび太クン。またジャイアン達にイジメられたのかい?」 のび太「ジャイアンったら、自分が王様だと思ってるんだ…

幸福と愛について―聖人はこう言った

幸福と愛について―聖人はこう言った。 ある人里離れた森の中に一人の聖人が住んでいた。 真理を求めた青年はその聖人を訪ねて、こう尋ねた。 青年「どうすれば幸福になれる?教えてくれ」 聖人はこう言った 「私は何も求めない 求める事、それが不幸の始まり…

私とは何か?―ウィトゲンシュタインと神経学者の対話

―登場人物 L・ウィトゲンシュタイン 神経学者 ウィトゲンシュタイン「こんにちは、初めまして」 神経学者「お会いできて光栄ですよ、ウィトゲンシュタインさん。前からぜひとも、あなたとお話をしたいと思っていましたのでね。」 ウィトゲンシュタイン「私も…

なぜ人は笑うのか?

―なぜ人は笑うのか? ・根本原理『恐怖を抑制する為』 ・笑いの法則 「自分の信ずる事と他人の信ずる事を相対的に比べ、自分が信じる事が正しく、相手の信ずる事が間違っていると判断した時、人は笑う」 つまり 「人間は他人が信ずるものを間違っていると馬…

これがニーチェだ―『ニーチェと社会学者の対話』

―ニーチェと社会学者の対話 登場人物 ニーチェ 社会学者 社会学者「近年、ますます、恐ろしい殺人が増えています。いったいこれはどういう事か? 特に、未成年の犯罪が急増しています。おそらく、暴力的なゲームなどが、若者の善悪の価値基準を変えているの…

ソクラテスと哲学者の対話(魂について)

―ソクラテスと哲学者の対話 登場人物 ソクラテス 哲学者 ソクラテス「やあ、ごきげんよう」 哲学者「おお、哲学の祖、ソクラテス、お目にかかれて光栄ですよ。」 ソクラテス「ボクだってそうさ。なんせ、きみの噂はかねがね他の者達から聞いていたからねえ。…

―ソクラテスと青年の対話。

―ソクラテスと青年の対話。 青年「あーあー」 ソクラテス「どうしたんだい?悩める若者よ。」 青年「え、おじさん誰?」 ソクラテス「ぼくかい?僕はソクラテスと呼ばれていけど。」 青年「え、あなたが、あの有名なソクラテス?」 ソクラテス「ああ、みんな…

―ソクラテスと釈迦の対話

―ソクラテスと釈迦の対話 ソクラテス「やあ、こんにちは。」 釈迦「友よ。こうして巡り会えた『縁』に感謝する」 ソクラテス「ああ、僕も嬉しいよ。所で君は悟ったと言っているらしいけど、悟るとはどういう事だい?。」 釈迦「悟るとは『悟りなど無い』とい…

物質の生成と魂の生成について

―物質の生成と精神の生成。 ・物質は真空エネルギーからt×E=h/2π(不確定性原理)の範囲で生成し、消滅する。そして、どんな物質が、どちらのスピンの向きで、どの方向に、どのタイミングで生成するか分からないが、エネルギー保存の法則により、必ず、生成…

ソクラテスと資本主義社会を戦う利己主義者の対話。

―ソクラテスと資本主義社会を戦う利己主義者の対話。 利己主義者「クソッ!俺の金が!畜生め!トランプの野郎や北のイカレタ野郎のおかげで、株価が下がって、うちは大損だ!ったく日本の政治家達は、こんな時、なんとかするのが仕事だろ!俺らの血税を私欲…

死んだのは誰なのか?ソクラテスと優子さんの対話

―愛犬を医療ミスで亡くした優子さんとソクラテスの対話 優子さん「悲しいです、本当に。先週、愛犬のお腹にシコリのような物があって、獣医に見せたら、もしかしたらガンかもしれないって言われたんです。レントゲンでは分からないから、一度お腹を開けて実…

死をなぜ恐れる必要があるのか

―死をなぜ恐れる必要があるのか ・死や生とは何か?それは、物ではない。これが、生です、これが死ですと示す事は出来ない。せいぜい、動いているか、動いていないか、を示す事が出来るだけ。 ・そう、生と死、これはモノが動いているか動いていないか、本当…

言葉は本質的に無いという事しか言えない

―言葉は無いという事しか言えない。 ・あらゆる言葉は、人間が意味を見出し、作りあげた虚構、フィクション、作り事。 ・つまり、言葉で語られるあらゆる事は「無い」事。フィクション、作り事。語る事を「騙る」とも言える。 それが分かったら絶句してしま…

便利に価値はない

―便利に価値はない。 ・人類(ホモ・サピエンス)は20万年もの間、水道・ガス・電気・電話・インターネットの無い生活を生きてきた。人類は便利な生活を手に入れた、人類の進化だ。と言うが、水道・ガス・電気・電話・インターネットが無いと生きていけない…

確実に「在る」と言えるのは「考え」だけ。

―在るのは考えだけ ・この宇宙に確実に在るのは何だろう?物質?宇宙?国家?私?相手?それは在るという「思い込み」、「観念」にすぎない。すなわち、私たちの考え、認識無しには、宇宙は、物質は、私は、存在しない。宇宙があるから考えがあるのではない…

時間に価値は無い

―時間に価値はない。 ・なぜ時間に価値はないか。それは、何も苦労せずとも手に入るものであり、善悪で考えると、別に善い事ではないからだ。時間を過ごす、即ち、年を取る事も価値は無い。別に年を取るのは誰でも出来る事であり、特別善い事でもないからだ…

当たり前の事に気づくのが真理である

―当たり前の事=真理 ・当たり前の事に気づかない。なぜか?人間は思い込み、観念の動物だからだ。 ・真理は己の内にある。それを思い込み、観念という堅牢な壁で囲い、自ら隠しているにすぎないのだ。知るとは、自ら考えて、想起するという事である。 ・真…

在る/無い、いる/いない、は等価ではない。

―在る/無い、いる/いない、は等価ではない。 ・在る、いるというのは易しいが、無い、いないというのは、比べものにならないくらい難しい、いや、困難、不可能とも言える。 ・例えば、宇宙人はいるか?いないか?という事を証明する時、いると証明するのはた…

なぜ、無価値な快楽を求めるのか?

―肉体の死は倫理の主軸である。 ・多くの拝金主義者、科学主義者、資本主義者、欲望主義者は、いわば、どうせ死ぬんだから、生きている間に楽しもう、又は、生きている事に意味など無いのだから、どうせなら楽しんで死にたいという考えが主軸にあると思われ…

死を恐れず、下劣である事を恐れよ

―死を恐れず、下劣である事を恐れよ ・死とは肉体の状態の変化にすぎない。生の意味を肉体の欲求に求める事はおろかだ。 すなわち、善悪の天秤ではなく、損得の天秤で量る人生など無価値に等しい。損得の天秤で量る者は自らの天秤で量られる、とイエスが言わ…

この世界は仮想現実(バーチャルリアリティ)である

―この世界は仮想現実(バーチャルリアリティ)である ・仮想と現実の区別がついていないというが、そもそも仮想と現実に区別などないのだ。 ・なぜなら、我々の実感しているこの世界は我々の認識により想像された物だからだ。 ・意識、心、死、同様、生、人…

人の不幸は欲する所にある

―人の不幸は欲する所にある。 ・欲する事に限りはなく、いずれ、手に入らなくなる。 ・人は手に入らない事を不幸に感じる。 ・ゆえに、欲し続ける以上、必ず不幸になる運命にある。 ・幸福を求める事も同様である。 ・人は、幸福とは何か?という問い対し、…

言葉とは、その人そのものである

―言葉とは価値そのものである ・言葉とは、その人、そのものである。言葉とは命である。 ・言葉を大切にするという事は、自分を大切にするという事に他ならない。 ・言葉とは存在しない物を認識し、あたかも存在するようにさせる力を持つ。言葉とは認識その…