―存在とは何か

真理への飽くなき追究

#哲学

生きる事の意味についての小論

はじめに 必ず一生の内に誰しも一度は考える事、それは「生きる事に意味はあるのか?」という問いであろう。 しかし、この問いは正確には次の3つに分類される事になる。 ①生きている事の目的はなにか? ②いずれ必ず死ぬのに生きる事に意味はあるのか? ③生き…

―不平等は悪か?平等は正義か?

―不平等は悪か?平等は正義か? サラリーマン「はー、ちくしょー、イライラするわー部長のやろー」 ソクラテス「どうしたんだい、そんなにイライラして」 サラリーマン「え、あんた誰ですか」 ソクラテス「ボクはソクラテス。それよりどうしたんだい?そんな…

神について―キリスト教徒とソクラテスの対話

神について―キリスト教とソクラテスの対話 キリスト教徒「そこの、老人」 ソクラテス「ん?ボクの事かい?」 キリスト教徒「そうです。私は今、日本に来て素晴らしき神の教えを伝えています」 ソクラテス「はー、それはご苦労さん」 キリスト教徒「あなたは…

―人生の意味について

―人生の意味について 登場人物 太郎 ソクラテス 太郎「ソクラテスおじさん」 ソクラテス「何だい、太郎クン。」 太郎「人生の意味って何?僕は何の為に生きているの」 ソクラテス「うん、じゃあ今日はそれを一緒に考えてみようか。」 太郎「うん!」 ソクラ…

―意思は行動の原因ではない。自由な意思はない。

―意思は行動の原因ではない。自由な意思はない。 「私たちは選択する自由な意思がある。 そして自由な意思を使って決めたのだから、決めた人に責任がある。 だから、責任をとりなさい。」 はい、今の社会では、もう耳にタコが出来るくらいどこでも言われてい…

―哲学について

―哲学について あなた哲学と聞いて何を思い浮かべますか。 哲学なんて、難しい事をあーでもない、こーでもないと永遠と議論を繰り返すだけの実生活には何も役にたたない、時間の無駄!なんて思っている方が大半だと思います。 そんな事するんだったら、もっ…

―平等、自由、権利という言葉に含まれる毒気

―平等、自由、権利という言葉に含まれる毒気 人間は、平等であり自由である、我々はそれを有す権利がある・・・このような叫弾に含まれる「毒気」を感じるだろうか。 この毒気の正体は何かというと、つまり、「いいから黙って俺の好き勝手にさせろ」という本…

生きている事に意味はあるのか―生徒と教師の対話

生きている事に意味はあるのか―生徒と教師の対話 生徒「先生、生きている事に意味はあるのでしょうか。私は生きている事がつまらないし、生きていてもいい事なんかないんだから、いっそ死んでしまった方がいいのではないかと思う事があります。そんな風に思…

意識とは何か―独我論者と結果論者の対話

意識とは何か―独我論者と結果論者の対話 結果論者「今日は意識とは何か?について話し合おうとおもうが、単刀直入に聞きます。意識とは何ですか」 独我論者「意識、それは世界を成立させているものです。そして意識とは<私>の事です。私とは、人間でも、○○…

―精神と肉体は何を成しうるか

―精神と肉体は何を成しうるか 精神は自身を認識する。 いつから、私は私なの? どうして他でもない、この私なの? 私はどうして私なのか・・・私には分からない。 私は私の事をよく知らないけれど 私には何が出来るのかという事は知っている。 私がどのよう…

―自分の事を正当に評価出来るのは自分だけ、自分の事を教育出来るのも自分だけ

―自分の事を正当に評価出来るのは自分だけ、自分の事を教育出来るのも自分だけ 嘘、不正、偽り、見栄、騙し、威圧、優越、劣等、妬み、嫉妬、これらの行為、および感情がなぜ生じるのかというと、他人から好かれよう、評価を求めようとしているからに他なら…

―哲学問答

―哲学問答 「人間とは何か?」 「考えるもの」 「神とは何か」 「無限の力」 「存在とは何か」 「考えられるもの」 「無とは何か」 「考えられないもの」 「心はどこにあるのか」 「宇宙の中に」 「何が最も価値あるものか」 「真理。 あえて言うが、精神に…

―自由な意思はない。運命に逆らう事が自由ではない。

―自由な意思はない。運命に逆らう事が自由ではない。 現代の多くの人は、意思というとすぐに「自由」と直結させて考えてしまい、自由な意思が存在すると思い込んでいる。 逆に、意思に対立するものは「欲望」であると思い込んでいるが、実は、自由な意思は存…

―無意味さと笑いについて

―無意味さと笑いについて 笑いが如何に生じるのかという事を、宇宙の無限の意味(意味がありすぎる事による無意味さ)から、単なる事実、「在るものは在る」という同一律(トートロジー)からなる非意味によって、有限の意味へと分断するという我々の普段の…

―死とゲーム論

―死とゲーム論 我々は日々生活している。では生活とは何か? 生活するとは、生きるという事。死から逃れようとする事。死をとりあえず、今は回避する事といえよう。 では、我々の目的は不死となる事、死なない様になる事か?いや、決してそうではない。 我々…

―断片集

≪宇宙の根源は真・善・美にして即ち神なり 万物の生成は神の活動力にして即ち愛なり≫ ≪ファッションはただの自己満足。つまただのオナニー。誰かの為になる訳でもなく、自分の為になるわけでもなく、ただのむなしい行い。 そして生きる為に生きている者も同…

―断片集

―断片集 ≪笑いについて 理性が失われる事。睡眠、性交、そして笑い。 笑ったら負け。 なぜなら、笑いは我々に教えてくれるからだ。 自らがある観念に囚われているという事を。可能性、思慮の浅さを、懐疑の甘さを。 あなたが、笑うのは私のせいではない。 私…

―<私>の成立と人類の間にはいかなる関係性もない。

―<私>の成立と人類の間にはいかなる関係性もない。 考えてみて欲しい。 人類が一人しかいない世界を。その一人が<私>であるとは限らない。 普通に考えてみて、何十億人の内、たった一人の人間が私なのだから、たった一人の人間が私である可能性は宝くじ…

―宇宙のあらゆる現象の根底に働いているのは、善なる理念である

―宇宙のあらゆる現象の根底に働いているのは、善なる理念である 例として宇宙の中に存在する人間について考察してみると、いかなる人間であろうとも、善いと思った事しか行わない事が分かる。 善人と呼ばれるものは、個人を超えて広く普遍的な善を目指し、 …

―断片集

―断片集 ≪宇宙は目指すべき所の終わりである究極の善に向けて突き進む。宇宙より生じた我々もまたその目的の為に在る≫ ≪ここに意思のある指先があるとする。もし、この指先が体の意思を無視して自分勝手に振る舞うと、この指先は切り捨てられる事になるだろ…

―僕らは命に嫌われている

―僕らは命に嫌われている 青年達の対話のある一コマ 青年A「今度の休暇にハワイに行こうと思うんです。」 青年B「いいねー。飛行機とかは初めて?」 青年A「はい、初めてです」 青年B「飛行機のチケットは取った?」 青年A「いえ、まだです。」 青年B「早め…

―何も分からない、何も思い出せないという事

―何も分からない、何も思い出せないという事 『一体、私は何をしているのか・・・』 この、無限の宇宙の中で、一体私は何をしているのか・・・ この、無限の宇宙の中で、私に何が出来るというのか・・・ そもそも、なぜ私はここにいるのか・・・ 例えるなら…

―断片集

―断片集 ≪人に仕えず、天に仕えよ≫ ≪常に天と通じていれば、判断を誤る事は無い≫ ≪真理は魂を導き、善は魂を育み、美は魂を清める≫ ≪体にパンを与え、魂にパンを与えず(なぜ肉体は育もうとするのに、魂は育もうとしないのか)≫ ≪(真・善・美を)求めよ、さ…

―断片集

―断片集 ≪教育の真たる目的は知性ではなく品格を、頭脳ではなく、魂を高める事にある≫ ≪真に価値のあるものは金銭的価値で量れるものではない、即ち真理、善、美である≫ ≪富は叡智を妨げる。贅沢は人間を堕落させる敵≫ ≪損得で測られる価値は偽物の価値であ…

―断片集

―断片集 ≪人間が偉大であるのは、無知を自覚しているという事にある。 一本の立ち木は自分が無知である事に気付かない≫ ≪学問は人間の本能である≫ ≪怒りについて 健康な人間が医者からあなたは熱があるといっても怒らないが 自分が知者だと思っている人間が…

―断片集

―断片集 ≪教育とは自らを教育する事≫ ≪自らを教育する者だけが、真の教育者≫ ≪人は誰しも理性を有している限り、自らの教育者である≫ ≪人に何かを教える事は出来ない、自ら気付かせる手助けが出来るだけである≫ ≪大工と話すときは大工の言葉を使わなければな…

美について―ある女の手記

美について―ある女の手記 ―ある古い手帳を拾ったので開いてパラパラと開いて読んでみる。 ≪ある女の手記≫ ―○月○日 付き合い始めた彼と初めてデートする事になった。 姉に半ば強制さてる形で生まれて初めて化粧をした。 鏡に映っているコイツは誰だ。 端的に…

―断片集

―断片集 ≪生きるものが死すべきものであり、死すべきものが生きるものである≫ ≪今という不動の形式を中心に万物は流転する≫ ≪かのものの生をこのものが死に、このものの生をかのものが死ぬ≫(ヘラクレイトス) ≪生きている、それ自体が謎である≫ ≪存在を味わ…

―断片集

―断片集 ≪理性によって語られる言葉、それをロゴスという≫ ≪初めににロゴスありき≫(聖書) ≪言葉を語るとは、理想(イデア)を語る事である≫ ≪存在とは内容ではなく形式である≫ ≪私とはなにものでもない、ゆえになにものでもある≫ ≪知るとは魂の本質が真・…

今と死後について―老人と病人の対話2

今と死後について―老人と病人の対話2 ・ ・ ・ 老人「先ほど話した通り、死は無でないのなら、死後、私はどうなるのかね」 病人「死後なんて無い。」 老人「どうしてじゃ、死があるのだから、死後もあるじゃろう」 病人「死は無い。だから死後もない。」 老…