―存在とは何か

真理への飽くなき追究

2018-01-01から1年間の記事一覧

―自由な意思はない。運命に逆らう事が自由ではない。

―自由な意思はない。運命に逆らう事が自由ではない。 現代の多くの人は、意思というとすぐに「自由」と直結させて考えてしまい、自由な意思が存在すると思い込んでいる。 逆に、意思に対立するものは「欲望」であると思い込んでいるが、実は、自由な意思は存…

―無意味さと笑いについて

―無意味さと笑いについて 笑いが如何に生じるのかという事を、宇宙の無限の意味(意味がありすぎる事による無意味さ)から、単なる事実、「在るものは在る」という同一律(トートロジー)からなる非意味によって、有限の意味へと分断するという我々の普段の…

―死とゲーム論

―死とゲーム論 我々は日々生活している。では生活とは何か? 生活するとは、生きるという事。死から逃れようとする事。死をとりあえず、今は回避する事といえよう。 では、我々の目的は不死となる事、死なない様になる事か?いや、決してそうではない。 我々…

―断片集

≪宇宙の根源は真・善・美にして即ち神なり 万物の生成は神の活動力にして即ち愛なり≫ ≪ファッションはただの自己満足。つまただのオナニー。誰かの為になる訳でもなく、自分の為になるわけでもなく、ただのむなしい行い。 そして生きる為に生きている者も同…

―断片集

―断片集 ≪笑いについて 理性が失われる事。睡眠、性交、そして笑い。 笑ったら負け。 なぜなら、笑いは我々に教えてくれるからだ。 自らがある観念に囚われているという事を。可能性、思慮の浅さを、懐疑の甘さを。 あなたが、笑うのは私のせいではない。 私…

―<私>の成立と人類の間にはいかなる関係性もない。

―<私>の成立と人類の間にはいかなる関係性もない。 考えてみて欲しい。 人類が一人しかいない世界を。その一人が<私>であるとは限らない。 普通に考えてみて、何十億人の内、たった一人の人間が私なのだから、たった一人の人間が私である可能性は宝くじ…

―宇宙のあらゆる現象の根底に働いているのは、善なる理念である

―宇宙のあらゆる現象の根底に働いているのは、善なる理念である 例として宇宙の中に存在する人間について考察してみると、いかなる人間であろうとも、善いと思った事しか行わない事が分かる。 善人と呼ばれるものは、個人を超えて広く普遍的な善を目指し、 …

―断片集

―断片集 ≪宇宙は目指すべき所の終わりである究極の善に向けて突き進む。宇宙より生じた我々もまたその目的の為に在る≫ ≪ここに意思のある指先があるとする。もし、この指先が体の意思を無視して自分勝手に振る舞うと、この指先は切り捨てられる事になるだろ…

―僕らは命に嫌われている

―僕らは命に嫌われている 青年達の対話のある一コマ 青年A「今度の休暇にハワイに行こうと思うんです。」 青年B「いいねー。飛行機とかは初めて?」 青年A「はい、初めてです」 青年B「飛行機のチケットは取った?」 青年A「いえ、まだです。」 青年B「早め…

―何も分からない、何も思い出せないという事

―何も分からない、何も思い出せないという事 『一体、私は何をしているのか・・・』 この、無限の宇宙の中で、一体私は何をしているのか・・・ この、無限の宇宙の中で、私に何が出来るというのか・・・ そもそも、なぜ私はここにいるのか・・・ 例えるなら…

―断片集

―断片集 ≪人に仕えず、天に仕えよ≫ ≪常に天と通じていれば、判断を誤る事は無い≫ ≪真理は魂を導き、善は魂を育み、美は魂を清める≫ ≪体にパンを与え、魂にパンを与えず(なぜ肉体は育もうとするのに、魂は育もうとしないのか)≫ ≪(真・善・美を)求めよ、さ…

―断片集

―断片集 ≪教育の真たる目的は知性ではなく品格を、頭脳ではなく、魂を高める事にある≫ ≪真に価値のあるものは金銭的価値で量れるものではない、即ち真理、善、美である≫ ≪富は叡智を妨げる。贅沢は人間を堕落させる敵≫ ≪損得で測られる価値は偽物の価値であ…

―断片集

―断片集 ≪人間が偉大であるのは、無知を自覚しているという事にある。 一本の立ち木は自分が無知である事に気付かない≫ ≪学問は人間の本能である≫ ≪怒りについて 健康な人間が医者からあなたは熱があるといっても怒らないが 自分が知者だと思っている人間が…

―断片集

―断片集 ≪教育とは自らを教育する事≫ ≪自らを教育する者だけが、真の教育者≫ ≪人は誰しも理性を有している限り、自らの教育者である≫ ≪人に何かを教える事は出来ない、自ら気付かせる手助けが出来るだけである≫ ≪大工と話すときは大工の言葉を使わなければな…

美について―ある女の手記

美について―ある女の手記 ―ある古い手帳を拾ったので開いてパラパラと開いて読んでみる。 ≪ある女の手記≫ ―○月○日 付き合い始めた彼と初めてデートする事になった。 姉に半ば強制さてる形で生まれて初めて化粧をした。 鏡に映っているコイツは誰だ。 端的に…

―断片集

―断片集 ≪生きるものが死すべきものであり、死すべきものが生きるものである≫ ≪今という不動の形式を中心に万物は流転する≫ ≪かのものの生をこのものが死に、このものの生をかのものが死ぬ≫(ヘラクレイトス) ≪生きている、それ自体が謎である≫ ≪存在を味わ…

―断片集

―断片集 ≪理性によって語られる言葉、それをロゴスという≫ ≪初めににロゴスありき≫(聖書) ≪言葉を語るとは、理想(イデア)を語る事である≫ ≪存在とは内容ではなく形式である≫ ≪私とはなにものでもない、ゆえになにものでもある≫ ≪知るとは魂の本質が真・…

今と死後について―老人と病人の対話2

今と死後について―老人と病人の対話2 ・ ・ ・ 老人「先ほど話した通り、死は無でないのなら、死後、私はどうなるのかね」 病人「死後なんて無い。」 老人「どうしてじゃ、死があるのだから、死後もあるじゃろう」 病人「死は無い。だから死後もない。」 老…

死を思え―老人と病人の対話1

死を思え―老人と病人の対話1 老人「はぁ、、人生いろいろあったが、私もそろそろ逝く。この頃になるとよく考え込んでしまうんですよ、、そう死について。正直、言うと死ぬのが怖い。かといって見苦しく生きながらえようとは思っとりません。しかし、せめて死…

死とは何か―医者と患者の対話

死とは何か―医者と患者の対話 患者「先生、診察の結果は・・・」 医者「ガンですね。胃がんです。」 患者「・・・先生、私は死ぬのでしょうか」 医者「何をいっているのですか。あたりまえじゃないですか。」 患者「・・・それは、つまり、もう体中に転移し…

なぜ―生きるのか

なぜ―生きるのか 人は、何の為に生きているのか。 生きているのであれば、考えなくてはならない。 なぜ、人は生きるのか。 なぜ―生きるのか。 それは、 『善く』生きる為だ。 故に、ただ生きる事は、善く生きる事ではない。 生きる事が善い事になるのは、善…

私とは何か―形式と内容について

私とは何か―形式と内容について 人類の歴史とは争いの歴史。 有史以来、今もずっと続いている人類の過ちは全て 「汝自身を知らぬ」事によるのではないか。 私に対する誤診によるのではないか。 私とは何かをよく考えない事に由来するのではないか。 <私>に…

笑いとは何か―矛盾の解消と弁証法的統一について

笑いとは何か―矛盾の解消と弁証法的統一について 笑いとは何か。 あらゆる事象にはそれを引き起こす<初動因>と、目指すべき所の終わりである<目的>がある。 では、『笑う』という事象の<初動因>と<目的>は何か。 ≪初動因≫矛盾の解消、弁証法的統一、…

対立物とは何か―対立物の一致と非対等性について

対立物とは何か―対立物の一致と非対称性について マイナス×マイナス=プラス であるのに プラス×プラス=マイナスでないのは、なぜなのか。 プラス×プラス=プラスになるのは、なぜなのか。 対立物は一致するが、対立物には非対等性があるからではないのか。…

―サンタクロースは何処にいったのか

―サンタクロースは何処にいったのか クリスマス。 朝になるのが楽しみで楽しみで仕方なかった。 あの頃、サンタクロースはいると確信していた。 確かに私の中で実在していた。 サンタクロースはいたのだ。あの時、確実に。 どこに?どの様な形で? 自らが作…

―断章集

―断章集 ≪静止しているものも又、運動しているのであって、運動しているものもまた、静止していると言えるのですよ≫(相対性理論) 時間は変化する―そう言えるのは、変化し続ける現象を根拠としている。であるならば、変化し続ける現象を認識している意識は…

―生きる事が善いのは、善く生きている時であり、かつ、その時に限る。

―生きる事が善いのは、善く生きている時であり、かつ、その時に限る。 <真理条件> AがBであるのは、AがBの時であり、かつその時に限る。 何も難しい事は言っていない。 『雪が白いであるのは、雪が白い時であり、かつその時に限る。』 黒い雪が降っている…

―オカルトと宗教について

―オカルトと宗教について 人がオカルトや宗教にハマるのはなぜか?つまる所、超能力、超常現象、霊能力、等々がすごい、不思議だ、私もこんな力を持ってれば、便利だ、得する、欲しい、というコレであろう。くだらない。 どうしてそうなる。オカルト?超能力…

―存在するとはいかなる事か

―存在するとはいかなる事か ―「存在する」とは<存在>が自らの存在について分かり知ろうとする事に他ならぬ。 ・即ち、神の知性とは、自らを分かつ事であり ・即ち、神の理性とは、自らに還る事にある。 宇宙の活動力の根源は、神の知性の働きにして 万物生…

時間とは何か―ソクラテスと青年の対話

時間とは何か―ソクラテスと青年の対話 青年「ソクラテス、こんな所に!探しましたよ。ちょっと今お話しいいですか」 ソクラテス「おお、親愛なる友よ。もちろんだとも、ボクはいつでも大歓迎さ」 青年「今日、お話ししたい事は時間についてです。ソクラテス…