―存在とは何か

真理への飽くなき追究

なぜ人は笑うのか?

―なぜ人は笑うのか?
 
・根本原理『恐怖を抑制する為』
 
・笑いの法則
「自分の信ずる事と他人の信ずる事を相対的に比べ、自分が信じる事が正しく、相手の信ずる事が間違っていると判断した時、人は笑う」
つまり
「人間は他人が信ずるものを間違っていると馬鹿にして笑う。」
なぜか?
「自分の信ずる物の正しさへの疑惑(恐怖)を払拭(抑制)する為。」
これは根本原理である『恐怖を抑制する為』を内包する。
 
―つまり人が笑うには必要な物が2つある。
・「自分が信じている事」
・「自分が信じていない事(他人が信じている事)」
 
・この2つを相対的に判断し、もし、自分が信ずる事が間違っていると判断しそうになると人は恐怖を感じ、時に、怒りの感情をあらわにする。
・しかし、相対的に比べ、自身が信じる事の正しさを確信した時、自分が信じていない事が正しい事なのかもしれいないという不必要な恐怖の感情を抑制する為、人は笑う。
・相対的に比べ正しい方を判断するのは無意識的に瞬間的に行われる。
・故に『一切何も信じている事がない人』は笑う事が出来ない。これは、一切の記憶を持たない人に等しい。また信じている事とは「意識的」に信じている事と「無意識的」に信じている事を示す。
 
―笑いの特性
・思考の停止(恐怖に感じる必要はないので、それ以上の思考を停止させる)
・行動の停止(筋肉の弛緩。恐怖による筋肉の硬直をほぐす)
・反復的な音声の伝達(非言語によるコミュニケーションにより、危険では無い事を集団に伝達。笑いは感染する。)
 
―笑いは人間だけのコミュニケーションではない。
・集団生活を営む生物にとって、危険である事、危険では無い事を集団に伝達するなんらかの方法がある。
・集団に危険では無い事を伝達する方法が人間の場合たまたま笑いという伝達方式であったに過ぎない。
 
 
―番外編―
 
―笑いの法則から、他者を笑わす。
・笑いの法則とは
「自分の信ずる事と他人の信ずる事を相対的に比べ、自分が信じる事が正しく、相手の信ずる事が間違っていると判断した時、人は笑う」
・他者が何をどのくらいの確信で信じているのか不明な為、他者がより、自明で確信をもって信じているに対し、異なる言動を行なうかがポイント(なお、他者から愚か者と思われる可能性が高いので注意されたし。)
 
<思考手順>
1、他者が信じる事を予測する。
2、他者が信じていない事を自分が行なう。
 
例>
1、雨が降ってきた→「雨を防ぐために」傘をさす。これが他者が信じている事と予測。
 
2、他者が信じていない事をする
・雨が降ってきたので「かさを広げずに」さす。
・雨が降ってきたのでかさを「逆にもって」さす。
・雨が降ってきたのでかさを相手に「さす」。
・雨が降ってきたので「骨組みだけの」かさをさす。
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