―断片集
―断片集
≪生きるものが死すべきものであり、死すべきものが生きるものである≫
≪今という不動の形式を中心に万物は流転する≫
≪かのものの生をこのものが死に、このものの生をかのものが死ぬ≫(ヘラクレイトス)
≪生きている、それ自体が謎である≫
≪存在を味わえ≫
≪自分がいない世界というものは存在しない≫
≪私という形式なくして世界は成立しない≫
≪世界を構築しているのは観念である。観念が変わる事が、世界が変わる事になる≫
≪社会とは自らの観念の中にある。社会を変えたければまず自らが変わる事だ≫
≪真理を愛するという事は、観念を観念と見抜く、作り事を作り事を見抜くという事でもある≫
≪哲学者はいかなる観念共同体にも属さない≫(ウィトゲンシュタイン)
≪考えるという事は、見える現象を目で追うのではなく、現象を根底で動かしている見えない理念を思考で追う事である≫
≪感情によって言われる事が意見、理性によって語られる言葉が考え(ロゴス)≫
≪意味は言葉に先立ち、思いは意味に先立つ≫
≪理性的なものは現実的なものであり、現実的なものは理性的なものである≫(ヘーゲル)
≪理性は魂の内にある≫
≪理性によって語られる言葉は本質的にモノローグである≫
≪考えるという事は自然が自然自身について考える、存在が存在自身について考えるという事である≫
≪存在が存在について考えている限り、存在は存在する≫
≪宇宙が膨張しているのは、宇宙が自身を問うているから≫
≪在るものは在り、無いものは無い、なぜなのか≫
≪考えるのは、知りたいと思う以外にありえない≫
≪考えるという事は、疑う、内省するという事である≫
≪君の懐疑がどれほどのものであるかは君の生き方そのものである≫
≪分からないという事が分からなければ、分かるという事もない≫
≪自らが分かりたいようにしか分かろうとしない≫
≪自らを愛せない者は他を愛する事も出来ない≫
≪他を愛するより先に、愛せるような自分になる事だ≫
≪愛されたいから愛する事は本当の愛ではない≫
≪汝の量る秤によって汝は量られる事になる≫(イエス・キリスト)
≪嫉妬は自らに自信がなく自らを愛せない事の表れ≫
≪自分を愛せているからこそ、他を無条件に愛せる≫
≪なにものでもない所の私は、全てが私であるという事でもある≫
≪宇宙は自身を愛せている故、無条件の愛を注ぐ≫
≪愛は万物の生成の要因である≫
≪神が存在するのではなく、存在が神である≫
≪私が思うのではなく、思いが私である≫
≪汝自身を知り、汝自身に還れ≫
≪私とは何か、死とは何かを考えないで、死後という脅しと救いというアメで作り事の偶像(アイドル)を崇拝する。信者を集めるという事が、自分の言葉に自信が無い事の表れ。死後の救済という観念の内に生きる。これが宗教。
私とは物質である、遺伝子であるという他人の説を疑うことなく信じ込む物質信仰。又の名を脳信仰。なにものでもない所の思いが何物かであるところの特定の物質と関係しているのはなぜなのか。遺伝子を残すために生きる。これが科学信仰。
私とはなにものでもないゆえに、なにものでもある。絶対自由。生前も死後も今にある。
生死を超えた真・善・美を絶対的価値とする。
ただ生きるのではなく、善く生きる為に生きる。これが哲学。≫