―存在とは何か

真理への飽くなき追究

―断片集

―断片集
 
≪教育とは自らを教育する事≫
 
 
≪自らを教育する者だけが、真の教育者≫
 
 
≪人は誰しも理性を有している限り、自らの教育者である≫
 
 
≪人に何かを教える事は出来ない、自ら気付かせる手助けが出来るだけである≫
 
 
≪大工と話すときは大工の言葉を使わなければならない≫(ソクラテス
 
 
≪奴隷とは感覚の奴隷となった理性、王とは感覚を従える理性≫
 
 
≪人生とは大きな芝居である。
様々な役者が様々な役を演じている。
しかし、それを眺めているだけでなく、自らもその芝居の中で役を演じる事になる。
それが人生。
しかし、その事を忘れると人は愚かになる。
その最たるものが、「戦争」≫
 
 
≪愚かであるとは、愚かである事に気付かない事、あるいは愚かである事に満足している事≫
 
 
≪人は体の病気は治そうとするのに、精神の病は治そうとしない。
その病の最たるものが、無知≫
 
 
≪多くの人間は自らが無知である事に驚かない。むしろ生来、賢いとさえ思ってる≫
 
 
≪知らない事を知らない事とする、これ知る事なり≫(孔子
 
 
≪幸福になりたければ、幸福を求めよ。ただし自らの内に≫
 
 
≪人間は平等ではないという事において平等である。高貴な魂、下劣な魂がある。しかしどちらになる可能性もあるという事において平等である≫
 
 
≪尊敬とは、魂の高貴さを尊び敬う事≫
 
 
≪絵を見るとは思いを見るという事≫
 
 
≪人類の遺産 字と言葉、芸術に込められた思い≫
 
 
≪文字の意味はどこにあるのか。
紙の上にあるのはインクの染みに過ぎない。
意味はインクの染みの中にあるのではない。
では意味はどこからやってくるのか。
なぜ意味を知っているのか。
無限に降り注いでやまない意味のごく一部を我々は拾い集めているだけなのか≫
 
 
≪なぜ書くのか。
天から受け取った思いを一文字一文字、文字によって楔を打ち込んで大地に留めて置く為に≫
 
 
≪なぜ書くのか。
天に捧げる為に≫
 
 
≪怠惰 今から目を背け、過去、あるいは未来の観念の中で生きる事≫
 
 
≪宇宙がいつ生じたのかを問うのは愚問である。
時間は宇宙によって発生したのだから。
それは、心の値段を問うのと同じく愚問である。
金の価値は心によって生じたのだから。
宇宙は○○年前に生じたというのは、心は○○ドルであるという事と同じく愚か。
これらは絶対的な事を相対的な事で量ろうとする愚かさに相当する≫
 
 
≪あらぬものはあらぬものであるゆえ、あるものとあらぬものを混同してはならない≫(パルメニデス
 
 
≪評価を求めるという事は、自らを評価できない事の表れ≫
 
 
≪愛を求めるという事は、自らを愛せない事の表れ≫
 
 
≪自身の言葉に自信の無い者ほど、信じこませようとする
その最たるものが宗教≫