―存在とは何か

真理への飽くなき追究

―美について

―美について
・自ら哲学者と名乗る者が優れた哲学者で無い様に、自ら、芸術家と名乗る者は芸術家では無いという逆説。
・真の芸術家とは、ただ、真の美を追究する者である。
・人間にとって美しいものが美しいものだという誤診。人間の尺度で測る美がどうして真の美であるか。およそ真の美とは、人間の尺度で測った美ではない。
・およそ、人間的な視点、群畜本能から脱しなければ、真の美を知る事は出来ない。優れた芸術家には狂気すら感じる、いや、冷静な狂気が必要不可欠なのだ。
・知るとは気づく事である。真の美に気づいた芸術家は、それを表現する。真理に気づいた哲学者が、記号や文字として表現する様に。
・表現された真理とは、分かる者にしか分からない、つまり気づいた者にしか分からない様に、真の美も気づいた者にしか分からない。
・真の芸術家とは、ただ、真の美を追究する、それのみであり、他者からの評価などの外事にはかいもく努めていない。
・多数の者から賞賛される芸術は真の美では無いという逆説。むしろ無名の芸術家の様な者の中にこそ、真の美を認識した者がいる。
・芸術家、それは美とは何か?ただそれのみを追究する者。人間的な価値や意味や分別を脱する者。
・真の美(美のイデア)とは何か?人間が認識する美は、真の美には程遠い。我々が認識する存在が真の存在には程遠い様に。
・醜さとは美しさの部分集合であるから、美とは醜さの部分集合でもある。
・美と醜はおなじものであり、どちらも存在の事。
・真の美、即ち真の存在。