―存在とは何か

真理への飽くなき追究

コミュニケーション能力を向上させるには

38章 随意運動 頭頂葉と運動前野
―自分が行動をしようとする意思が生じるずっと前に、補足運動野は発火している。
・補足運動野を強制発火させると、運動を行ないたいと思う意識が生まれる。
 
ミラーニューロン、それは、相手の行動や、意図、気持ちを推測する。
・人間の様な社会的な動物は、他者の行動の意図や、気持ちを理解し、コミュニケーションを向上させるのが生存において重要項目である。これは今も昔も変わらない。
・相手の気持ちや行動の意図の予測に関わるのがミラーニューロンだ。これは、相手の行動を観測しているだけで、相手が行なっている運動に対応する、自分のニューロンも発火させる。つまり、相手の発火しているニューロンに対応するニューロンを自分も発火させる。
・そのニューロンはさらに、そのニューロンと接合し、関連性のあるニューロンを発火させる。つまり今までの自らの脳に蓄積されている経験や、記憶が想起される。これにより、相手の行動の目的や意図、あいての考え、気持ちなどを、自分の脳を使ってシュミレートし、予測するのだ。
・つまり、コミュニケーション能力を向上させるには、相手の気持ちや、行動、意図、目的を予測する必要がある。
・その為には、自分のミラーニューロンを発火させ、自分の今までの経験や記憶から予測する必要がある。
・そしてミラーニューロンを発火させるには、相手をよく観察する必要がある。
・つまり、コミュニケーション能力を向上させるには、相手に関心を示し、相手を注意深く観察し、相手の気持ちや、行動の意図、目的を推測する。その推測に基づく行動を行う必要がある。
 

―人間は人間以外の動物や、生物、物にまで心の理論を適用するのはなぜか?

・人間は、犬やマウス、昆虫にまでも、心(意識)が存在するかのように思い、あらゆるものに心があるんだと、あてはめようとする。(心の理論)

・これは、人間以外の生物やロボットの行動や、意図を予測する時も、ミラーニューロンを使って、自分の脳を使ってシュミレートするからだ。人間の脳は、心や、感情を生む事が出来るので、これらの余分な、情報も付加させてしまうのだ。