―存在とは何か

真理への飽くなき追究

勤勉とは本当にいい事か?

―頑張った分だけ損する?―頑張りスパイラル。
・今の、供給過剰の日本で、物が売れないからもっと働こうというのは、逆に危険。
・なぜうれないのか?供給過剰で売れない、なおかつ他者商品との価格競争による利益率の低下が原因…なのに、もっと働いて、もっと作れ!そうすればもっと安く作れ、安くうれる!だからもっと働け!…アホか。供給過剰なのに、作り過ぎたら、余計売れなくなるだろ!安く売ったら、さらに価格競争が激化して、しまいには、原価>利益になって、売れた分だけ損するぞ!もっと作って、安くすれば売れる…そう思って頑張れば頑張る分だけ損をする。だからもっと頑張る。これを頑張りスパイラルという。
・じゃあどうするか?供給過剰なんだから、もう作るな。売るな。価格を下げるな。
・新しい市場を開拓しろ。他者に真似できない物を少なく作れ。
・消費者も、安い物ばかり買うな。安い物ばかり買っているから、経済が低迷して自分の給料も下がる事になっているんだ。結局、自分に返ってきて損する事がわかっていない。
 
―フリーターが経済を支えている
・今の日本は、フリーターは悪だ!みたいな考えみたいになっているがとんだ間違いだ。
・企業は、利益を上げる為に、人件費を削減する。結果、フリーター達の力を借りるしかない。
・あらゆるサービスはフリーター達のおかげで、安いサービスを受ける事が出来ているのだから、フリーターをバカにする奴は、それらのサービスを受ける資格はない。正社員の給料だって、フリーターのおかげで今の金額になっているんだから感謝すべきだ。
・実家暮らしのパラサイトシングルをバカにする一人暮らしも愚者。
・もし、バカにするパラサイトシングルが全員実家を出て、一人暮らしをしたらどうなる?需要過多になって、賃貸料金が値上げするのは必須だ。そうなったら、今住んでいる家賃の料金も値上げして、生活できなくなる可能性すらあるのに…一人暮らしも実家で暮らすも個人の自由だが、一人暮らしが、実家で生活する人に感謝する事はあっても、バカにするのは許されない。
・フリーターは税金をちゃんと払っていない!とフリーターを非難する奴も馬鹿。
・そもそも税金を進んで払うやつなんているのか?もし、税金を払わなくても捕まらない様になっても、自ら進んで税金を払うんですか?
・税金は我々、国民の為に使われているのではない。国民の労働の成果を搾取する事を、正当化する為に、国家は、福祉厚生、法律を作っているにすぎない。
・そもそも、憲法30条にある、納税は国民の義務とまで言い切れる、潔さはあきれる。言ってみれば、これは、国民が国家に搾取されるのは当たり前だ!などと恐喝しているにすぎない。こんな憲法が国の憲法に記載されている事自体が、恥ずかしい事だ。憲法9条より、まず30条を改定すべきだ。
アメリカでも、議会は税を課し徴収する事ができるという表現だし、イタリアでは国家の税に対する取り決めが記載されている。
・江戸時代から、日本にはフリーターが沢山いた。
自分の懐具合に応じて、働いたり休んだりしていた。もちろん終身雇用制度などあるはずもなく、一生勤めあげるのは、番頭など、ほんのひと握り。その他大勢は、ある程度仕事を覚えると独立していった。家族を養っていけるだけの稼ぎがあれば十分というだった。江戸時代はベンチャー起業家精神にあふれていたのだ。
・幕末の武士の勤務時間は10時から14時まで。休憩が1時間。つまり、3時間勤務。また、明治維新後も中央官庁の役員は同じシフトを明治19年まで続けていた。
 
―勤勉であることはそんなに素晴らしい事ですか?
・そもそも日本人は昔から勤勉だった…などというのは嘘っぱちだ。
・戦後の日本経済を俺たちは、勤勉により立て直した。だからお前らも勤勉に頑張れ!などというのは、年寄り達が、下の世代の人間をこき使い金儲けをする為だ。
・戦後日本経済がよくなった原因は単に運がよかっただけだ。昭和2526朝鮮戦争31スエズ戦争40ベトナム戦争、つまり戦争特需にすぎない。つまり、他人の不幸により金持ちになっただけで、決して戦後の経済成長は誇れるような物では無い。なのに、戦後は目覚ましい発展を遂げたのに今ときたら。。。と頭を抱え込む当時の老人達。あなた達こそ何をいっているんだ?
・「働かざる者食うべからず」よく年寄りは言うが、そもそもこの言葉は新約聖書の「テサロ=ケニアの手紙」の一節。
これを、明治以降の西洋かぶれした人がしったかぶって使ったのが始まり。日本の言葉ではない。そもそも日本人は、勤勉ではなく、いいかげんだったのだから。
そもそもイエス・キリスト自身も怠惰を罪とはしていない。
彼は2000年ちょっと前にベツレネムに生まれ、29歳まで父親の大工仕事を少し手伝うくらいでぶらぶらしていた今でいうパラサイトシングルだ。
そして30歳で家を出て2年後に死刑になった。
・そもそも、人間が勤勉であるべきだ!などと言うのは誤った考えだ。
・人間が勤勉に働こうとしているのは結局は欲望にとりつかれた亡者だからだ。もっともっともっと欲しい!その欲望だけが体を動かす。勤勉を誇るのは、私は欲望の化身ですよ!と自ら宣言しているような物だ。
・そもそも勤勉であるという事自体が自然的でない。自然は何かと楽をするように工夫する。自分で動くのが嫌な植物は他の昆虫に花粉を運ばせようとするし、ライオンは必要以上に獲物を殺し食べようとはしない。自分と家族が食べていける分だけあれば十分なのだ。働きアリだって、隙あらば楽をしようとするし、寄生中など、完全にパラサイトだ。
・自然に生きる物達は、自分の領分を把握している。ウイルスだって、宿主の中で増殖しすぎて、宿主を殺し尽くすと生きていけないので、だんだん、殺傷能力が低下していき、しまいに共生してしまう。なのに、人間は、自然に生かさせてもらっているのに、自然から奪ってばかりだ。自分の首を絞めているとも知らずに。…人間よ、足るを知れ。
・いいかげんにしなさい!と怒る人がいるが言葉の意味がわかっていない。
本来、いい加減、適当はちょうどいい具合という言葉でいい意味で使われる言葉だ。
つまり、人間、いい加減、適当にいきるのがちょうどいいのだ。
・本来、人間はいい加減で適当でまぬけな存在。
・勤勉は善、怠惰は悪という考えが日本社会にはびこっている。でもその理由を考えようとする人が少なすぎる。国家が労働力の成果を吸い取る為、そして資本家が、労働者をこき使い金儲けをする為に、国民を洗脳したにすぎない。何も考えず、勤勉はいいことだ!と働いている人のなんと多い事か。…いつのまにか従順な奴隷となっているとも知らずに。
…そりゃ、年間30000人を誇る、世界第一位の自殺国となるわな。
ナチス・ドイツユダヤ強制収容所のスローガンの一文
「働け、働け、働け。働くことが自由となる」
 
―人間、世の中の事を自分以外の事にするのは大得意!
・「昔はよかった。あの頃なんて…」「最近の若者は…」「スマホ、テレビゲームが…」なんたらかんたら・・・言う様になったら要注意だ。思考停止に陥り、何でも、自分が気に食わない、関心が無い事のせいにしだすからだ。
・歴史をたどると、若者の行動を批判するのは全て娯楽だった
それが「本」→「映画」→「テレビ」→「漫画、ゲーム」→「インターネット、スマホ、SNS」等に変化していったに過ぎない。大人達は、すべて、無責任に、自分達が気に食わない事、関心の無い事のせいに責任転換してきた。いやいや、今の若者はあなた達から教育を受け、あなた達、大人を見て成長してきたんですよ!