―存在とは何か

真理への飽くなき追究

人間は自らの欲望に殺される

―お金とは何か?
・「信用」とは形の無い物だが、をあえて形で表すなら、「お金」と言えるだろう。
・実態はあるが、実際は、人と人の間で働く、心の作用。
・資源へのアクセス権
・お金を稼ぐ事に人生を掛けるという事は、物質を追い求める事が、生きがいという事。
・しかし、物質では、心を満たすことは出来ない。心を満たすのは、人の心だけだ。
・そして、物質を求める事に限りはない。人間の欲望には限りが無いからだ。
・大事なのは、持っている物が多いのがと尊いのではない、必要な物が少ないのが尊いのだ。
 
―人間は自らの欲望に殺される
・イブは食べてはいけないという禁断の果実を消費した。人間の原始の罪は、「消費」だ。
・「消費」という禁断の果実を口にした、人間は一生取れない2つの呪いを受けた。
・それは「供給」と「需要」だ。
・人間の欲はとどまる所がない。ゆえに、消費の欲もとどまる事はない。ゆえに、需要と供給もとどまる事はない。
・多くの物、便利な物を作り続けても、人間は、作り続ける、働き続ける。経済は成長し続けなければいけないという迷信に向かって…温暖化は加速し、資源は枯渇、人類は増え続ける。すべて、欲望のみ突き動かされ、欲望の奴隷となった結果だ。
・人間の社会が豊かになろうと、人間の本質は昔から何一つ変わっちゃいない。
・それは、人間は、自らの欲望の奴隷であり、主人ではないと言う事だ。
・そろそろ、人間は欲望の主人となり、欲望をコントロールする必要がある。
・豊作の時は、からなず起こる飢饉に備え、食糧を溜めておくように、景気がいい時は、不景気に備え、財を溜める。不景気の時は、財を放出する。
・日本の経済政策は馬鹿げている。景気がいい時は、財を溜めこまず、もっと、経済の成長を!と、バカみたいに金を使う。
・景気が悪い時は、借金、すなわち、未来の日本から金を借りて今の状況を何とか好転しようとする。未来の子供たちの事、などおかまい無し!という様に…本当に、日本の未来の事を考えるなら、未来から財を借りるのではなく、未来の為に、財を溜めておくべきではないのか?
・人類が滅亡し、人類史を、その後の知的生命体が作成したとする。
・その時、こういわれるだろう。「人間という種は、欲望に突き動かされ、文明を発達させたが、終には欲望を支配するのではなく、欲望に支配され、自らの欲望により自滅した哀れな下等種族だ」と。
・国家は、国民の消費を加速、すなわち、国民の欲望を加速させようとしている。そうではなく国家は国民の消費を抑制する、国民の欲望を国民自らがコントロールできる様に、しなければいけない。人間の欲望に上限はない。足るを知れ。
 
参考文献 欲望の資本主義 スティグリッツ セドラチェック